
【12月】
畦道の 霜柱踏み 急ぎ足
山間で 冬の朝陽を 身にまとい
襷掛け 捻り鉢巻 年木樵
竹と松 門に奉りて 春祝う |

【11月】
北風が 空の上から 見下ろせし
凩(こがらし)は 茨木童子 舞いおろす
木の葉舞う なびく姿は 妃トの影
冬霞 綱に切られた 腕奪い
頼光の ひざ元去らず 鬼の説 |
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【9月】
風の色 気づかぬ日々の 忙しさ
赤とんぼ 目の前すぎて 夕暮れは
茜色 流れ漂う いわし雲
鈴虫に 耳を澄ませば 気もなごむ |
【10月】
貫ける空 響きわたりて 秋の声
やや寒に 半被鉢巻 晒しまき
ゆれながら どんぐり顔の 神輿行く
ちらほらと 紅葉かつ散る 木々の顔 |

【8月】
軒先に 祭り提灯 ユラユラと
縁台の 回り水まき 夕涼み
浴衣着て 赤い鼻緒が カラカラと
縁日の 綿あめ片手に 手を繋ぐ
夕焼けに 和む親子の 姿かな |